白タクは違法。でもユーザ側からするとニーズがある。
ある日の新聞に、こんな記事を見つけました。
旅行熱が続く中国からの観光客を当て込んだ「中国式白タク」が、成田空港や関西国際空港など日本各地の空港で横行している。「中国人による送迎・ガイド」をうたい、中国の業者に登録した在日中国人が自家用車を運転。集客から支払いまでスマートフォン上で完結するため、取り締まりを免れるケースが大半だ。急速なキャッシュレス化が進む中国。日本側の対応が追いついていないのが現状だ。(毎日新聞 2017年8月27日)
記事を見ると、中国人ばかり書かれていますが、実際には他の国の人もやっているのではないでしょうか。
それどころか、日本人だってやりますね。
さて、白タク(無許可での送迎サービス)は日本では違法です。
では、なぜ違法なのでしょうか?
・許可制とすることで、ドライバーの資質を維持する。
・事業者数に縛りをかけて過当競争と規制する。
こうしたことが理由として考えられます。
しかし実際はどうでしょう。タクシードライバーも様々な方がいて、一概に資質が高いとは言えませんね。
また、過当競争を規制するのはよいかもしれませんが、ユーザ側からすると価格が高く抑えられているのではないかと思ってしまいます。
実際、諸外国と比べると日本のタクシー料金は高い傾向にあります。
分かりやすく言えばタクシー業界を守るために白タクが違法なのですが、ではなぜ守る必要があるか、ということが問題ですね。
昭和の時代ならよいかもしれませんが、今やUberに代表されるような、より便利なサービスが続々と出ているのに、日本では行政当局との折り合いが合わずに広まりません。
冒頭に書いた、旅行ガイドを兼ねたドライバーというのは、とてもニーズがありますね。
私たちも、外国に旅行するときにこうしたサービスが日本語で利用できるとしたらどうでしょうか。
きっと利用したくなるのではないでしょうか。
これを規制として取り締まるのは、ユーザー視点ではなく事業者視点の発想ですね。
確かにユーザーの安全性を高めるための仕組みは必要です。例えばぼったくりとか、運転中の事故とか。
でもこうしたリスクは今のタクシーだって十分にありうるわけで、現状の規制が役に立っているとは思えません。
日本の法律は、民泊にしてもそうですが、まだまだこうしたシェアリングエコノミーに追いついていないのが現状ですね。
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