大手が参入のコワーキングスペース業界。今後はどうなる?

コワーキングスペース業界には、ここ2,3年は大手の参入が相次いでいます。

ざっと上げてみても次のような会社があげられます。

三井不動産:ワークスタイリング
東京建物:+OURS
東急不動産:Plug & Play Shibuya、ビジネスエアポート(100%出資の子会社)
長谷工:ビステーション
NTT都市開発:LIFORK
ZXY:ザイマックス
日総ビルディング:エキスパートオフィス
日本土地建物:SENQ
WOOC (旧リビングエージェント):BizComfort/BizCircle
などなど。

外資は、ServeCorp、WeWork、Spaces、fabbitなどがあります。

こうした大手が運営するコワーキングスペースは、安価でありながらも施設が充実していて、かつ一等地の高層ビルにあります。

5,6年前までは、コワーキングスペースは比較的中小規模の会社がひっそりと運営するものが主体でした。

しかし大手がその資本力を背景に参入してくると、中小のコワーキングスペースは苦戦が強いられてきます。

実際、当社がこのサイトを作りながら全国のコワーキングスペースを調べていくと、閉鎖したところが散見されます。

その一方で新規参入もあります。新規参入の中小コワーキングスペースは、個性的なイベントの企画をしたり、地域密着の戦略をとったり、無人化でローコストオペレーションにしたりと、様々な工夫をされていますね。

これからの業界

働き方改革はフリーランスの広がりを考えると、これからコワーキングスペースの需要は高まっていくでしょう。

ではこれからコワーキングスペース業界に参入するとすると、初期投資はどの程度必要でしょうか?

例えば東京都であれば、1坪当たり家賃は安くても1万円程度します。スペース運営には、トイレなども含めると50坪は欲しいところです。そうすると家賃50万。敷金、礼金、手数料、前家賃などは合計家賃8ヶ月分程度は見ておきたいので、400万。

内装をきれいにするのに一坪当たり10万かかったとして50坪だと500万。机などをそろえるのに100万。これらを合計すると約1000万ですね。

さらにコピー機や冷蔵庫などはリースで調達するとしてもランニングコストもかさみます。

おそらく家賃の2倍~3倍程度の売上が損益分岐ラインでしょう。

初期投資も重く、ランニングもかかるとあっては、中小企業にとっては参入障壁が高いと言えます。

やはり運営は大手に任せて、中小企業はコワーキングスペースを利用する側に徹した方がよさそうです。

こういうと元も子もないですが、現実ですね。

ライター情報

日本コワーキング協会
日本コワーキング協会
「コワーキングスペースの運営品質向上を通し、日本を真の起業立国にする」ことをミッションに活動しております。

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