起業したらまずはホームページを作るべし!

働き方改革が生み出す起業家たち

わたしは個人的に、働き方改革という波はおそらく、起業する人や副業をする人を増やすと予測しています。

電通で何度も起きた過労自殺事件(社会問題化しているものだけで、1991年と2015年の2件)はもとより、企業の大小を問わず、過労、パワハラ等の問題は起き続けています。また、取引先からの無茶なオーダーもある種のパワハラ。こうした日本ならではの商慣習が生み出す弊害も多々残っていて、これから活躍する若い人たちは、こうした旧社会の産物をどうにか排除したいと思っているのですね。きっとコワーキングスペースを利用するような方も、こうした若い人(年齢が若いという意味ではなく、意識が若いという意味)が多いと思います。今この記事を読んでいるあなたもきっと、古い商慣習は嫌だと思っているのではないでしょうか。

わたしは、具体的には次のようなインパクトがあるのではないかと考えています。

  • 残業が見直されて減少するので、今まで残業で稼いでいたような人は可処分所得が減る。
  • 無茶な残業がなくなることにより、比較的早く家に帰ることが出来るようになる。(例 今まで0時に帰っていた人が6時になる。)
  • 必ずしも出勤が必要ではなくなることで、通勤時間がなくなる。
  • 育児休暇などを男性でも取りやすくなる。
  • がむしゃらに働いて結果を出したい人は、物足りなく感じる。

などなど。挙げればきりがないくらい社会的に大きなインパクトとなるでしょう。

「働き方改革=(イコール)働く私たち全員の意識改革である」と考えると、今までのような仕事によってストレスを受ける、という働き方から仕事を本当に楽しむ、という働き方に変わっていくでしょうし、そうあるべきですよね。

インパクトとして直接的に大きいものは、「収入が減る」ことと「がむしゃらに働きまくることが出来なくなる」ことでしょう。

「収入が減る」のは、残業時間が減ることから予測していますが、中小企業ではその残業代すら払わないところもあるので、こういう会社に勤めていた人たちの収入は上がるでしょう。そもそも違法状態が適法になるだけで、働き方改革と関係なさそうですので、ここでは議論しませんね。

「がむしゃらに働けなくなる」というのは、残業に規制が入ることにより、かつてのリゲインのCM(これをリアルタイムで知る世代は団塊ジュニア以前です)のように24時間働くような猛烈社員にとっては残念でしょう。あるいはそうでなくても、とにかく成長意欲の高い社員は、がむしゃらに働きたいと望み、その見返りの残業代も意識していない場合もあるものです。こうしたタイプの人は、その情熱の矛先を探して、起業することになると予測されるのです。

起業をしたらまず何をすべきか?

起業といっても、今までサラリーマンをしていた人からすると、何から手を付けていいのかわからないかもしれません。あなたがもし今サラリーマンだとしたらきっとそうでしょう。明日から起業しろと言われたらどうしますか?

そもそも個人事業なのか、会社にすべきなのかも分からないかもしれませんね。

ただいずれにしても重要なのは、起業をした、独立したという状態を外に知らしめることです。もちろん役所に手続きをすることで、知らしめることになりますが、それだけではまだ誰にも伝わりません。

そのためには必ずホームページが必要です。フェイスブックやTwitterだけでは不十分で、きちんとしたホームページを持つべきです。

その理由は、仕事をするには必ず関係者が必要で、その関係者は必ずホームページを見て、何をする会社(あるいは個人事業主)なのかを確認するからです。フェイスブックやTwitterは、トップページを自由にカスタマイズできませんから、わからない人からしたら何の情報も得られません。

また、銀行口座や各種手続きをする際にも、謄本と同じくらいホームページは重要視されつつあります。もちろん内容に嘘偽りがあれば、それは犯罪で少雨から、正しく記述する必要がありますし、それを前提としてのことです。

具体的なホームページの作り方

では一体、ホームページはどうしたら作れるのでしょう。

一昔前ですと、ホームページ制作をする会社が大儲けをしていました。ライブドア事件で有名なホリエモンさんも、起業当初はホームページ制作で稼いでいたことは彼の著作でも書かれています。技術的な話をすると、HTMLやCSSを使いますが、そんなものはいきなり習得できません。だから専門職的な感じがしたのでしょう。

でも今は誰でも簡単に作る方法があるのです。

その前にまず大きな区分をします。

1.クラウドのツールとして提供されているサービスを使う

2.各サービスを組み合わせて自分で作る

このいずれの方法も、簡単です。ただ、本当にすぐできるという意味では1の方がいいですね。

具体的に見てみましょう。

ツールとして提供されているサービスを使ってホームページを作る方法

サービス名独自ドメイン無料プランデザイン性カスタマイズ性
Ameba Ownd
mix
jimdo
グーペ ×
ペライチ×

もちろんこれら以外にもたくさんありますが、わたしが知る限りのことを今書きました。時間かけて探せばもっと出るでしょう。

リンクをたどってそれぞれのページを見ていただければわかると思いますが、非常に簡単に出来てしまいます。用意するのは会社説明などの文章と画像くらいですね。その画像も、著作権フリーのものを使えたりしますね。

こうしたサービスを使えば、無料、あるいは月1,000円程度で立派なホームページが出来ます。ですからあなたが起業するときに、ゆめゆめホームページ制作会社に何十万も払うようなことはしないでくださいね。情報弱者向けの商法です、これは。

各サービスを組み合わせて自分で作る方法

これは、次のようなステップで作ります。

1、レンタルサーバーを契約

2、ドメインを契約

3、ワードプレス(Wordpress)などで制作

詳細を説明しだすと長くなりますので、ここではこのステップだけにします。要するに言いたいのは、そこそこITスキルがある人でないと無理ということですね。

誰でも起業できる時代に

この記事を通してわたしがあなたに伝えたいのは、もしあなたが今サラリーマンで、起業したいと思っているがなかなか行動に踏み出せていないとしたら、「起業」というのは意外と簡単だということです。

むしろ起業してからが大変なのは想像がつくと思いますが、やりたいビジネスがはっきりしているのなら、勢いで起業してしまうのもあり、ということです。

コワーキングスペースは起業にはもってこいの場所。創業相談などを開催しているところも多いので、ぜひこのサイトで調べてみてください。

ホームページを作った後のドメイン取得についてはこちらをご覧くださいね。

では。

ライター情報

日本コワーキング協会
日本コワーキング協会
「コワーキングスペースの運営品質向上を通し、日本を真の起業立国にする」ことをミッションに活動しております。

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