皆さん、今このサイトをどうやってみていますか?スマホで見ている人は、iPhoneかもしれませんし、PCで見ている人はMacかもしれません。(Mac機をPCのカテゴリに入れていることはご了承ください。)
今あなたがこれをスマホで見ているとしましょう。そのスマホを購入する時、どうしてその機種にしましたか?価格やデザイン、友達とお揃いにするなど、いろいろな理由があったと思います。
しかしその選択の入り口で、iOSかAndroidか?という選択があったのでは無いでしょうか?
仮にiOSかAndroidを半々の確率で選ぶとすると、iOSを選んだ場合は端末は必然的にiPhoneになります。もちろんXなのか11なのかは異なりますがここでは置いておきます。
逆にAndroidを選んだ場合は、Sonyにするかサムソンにするかなどの選択をさらに行うことになります。Android端末を出しているのがSonyとしかなく、それぞれ半々の確率で選択するとすると、Androidを選んだ人の50%がSony、同じくAndroidを選んだ人の50%の人がサムソンの端末を手にします。しかしこの場合は、Androidを選んでいる人がすでに50%しかいないわけですから、50%の50%、つまり25%になります。
単純な仮説ですが、結果をまとめると、iPhone=50%、Sony=25%、サムソン=25%となるわけです。
iPhoneを作っているのは皆さんご存知のAppleです。なぜAppleの製品が売れるのか、もうお分かりですね?
購買する人に対して最初の段階ですでにAppleか否かを選択させているからです。この時点で単純に50%の確率で売れるわけです。一方、SonyがApple並に売れることを考えたら、Androidを選んだ人全員に、サムソンではなくSonyを選んでもらわなければならないわけです。実際には華為もあれば富士通もありますから、不可能でしょう。
スマホで例えましたが、これはPCでも同じです。みなさんも一度はPCを購入した経験があるのでは無いでしょうか。その時にどの様な選択をしましたか?
選択の第一段階として、MacかWindowsかというのは重要な要素であったと思います。
Apple製品が売れる理由というのは、やはり最初の選択肢に入っているからなのです。
これは他の製品やサービスでも当てはまります。例えばコーヒー。みなさんはよく行くカフェはありますか?
私はよくスタバに行きます。ビジネスの会議をすることもあれば、一人で仕事をすることもあります。その時に、「スタバに行く」という言葉を無意識に使っています。つまり、同じコーヒーを飲むという行為でも、スタバかそれ以外のカフェかの2つに選択肢が絞られており、もしスタバでなかった場合に初めてドトールやタリーズが出てくるわけです。
これは紛れもなくブランド力です。
ブランド力とはつまり、最初の選択肢に提示されるかどうか、なのでしょう。
Webサービスでも同様です。フリマアプリでも、メルカリかそれ以外かの状態を早く作れたからメルカリは一気に成長したわけですし、逆にそれ以外が強くなってきたから勢いが落ちてきたわけです。SNSもですね。Facebookかそれ以外か。通りでFacebookが世界で利用されるパワーを持つわけです。
スタートアップは世の中にないものを作るために、日々研鑽しているものと思います。ぜひ、第一選択肢に入るプロダクトを作ることを意識してサービスを設計指定ただきたいと思います。
では。
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