こんにちは。日本コワーキング協会の鈴木です。
この連載では最近ますます進んでいる自動運転について書いていきます。
運転手はいらなくなる?
ここ数ヶ月、自動運転に関するニュースを目にする日はないくらい、私たちの生活必需品である自動車はその機能を向上させていっています。自動運転というと、人間はただ乗っているだけで、あとはコンピュータが勝手に最初から最後まで運転してくれるようなものをイメージしがちです。もちろん最終的にはそうなるでしょうが、今の段階ではごく一部の機能が自動化されているだけですね。ですから「自動運転」というよりも「運転支援機能」というのが正しい表現です。
米テスラモーターズが先行して自動運転機能のハードウェア搭載自動車を販売しています。国内でも、衝突をカメラによって検知してブレーキをかける機能や、バックで駐車するときの自動ハンドリング機能は実際に販売されている車に搭載されています。しかしながら、個人的にはこういう機能はまだまだ未熟で、やはり自己責任で運転を完結させるようにしないと不安で仕方がありません。。。
さて、まだまだ発展途上の自動運転ですが、でも最終的に人間が運転する必要がなくなったら、私たちの生活は大きく変わっていく可能性があります。例えば、趣味としての「車」。運転する楽しみが完全になくなってしまうわけですから、趣味としての意味は観賞することくらいにしか残らないかもしれません。また運転手という職業。実務的には全く不要になりますね。例えばタクシーなんかも、本部で各タクシー(端末のような扱いになります)を複数モニターを見ながら管理するという仕事が生まれ、タクシー運転手そのものは不要になるでしょう。あるいは、週末しか車に乗らないような人は、平日は勝手に自動運転をさせて、タクシーとして走らせることで副収入を得るようになるかもしれません。
自動運転技術の各社の状況
先に少し米テスラモーターズの話をしましたが、具体的に自動車各社は自動運転技術に対してどのような取り組みをしているのでしょうか?
例えば日産自動車は、セレナ、ノート、スカイラインなど6車種に緊急自動ブレーキ機能を搭載しています(2017年1月現在)。また、トヨタ自動車は新発売のルーミー/タンクで、衝突回避支援ブレーキ機能を搭載しています。これらはいずれもブレーキ機能です。まず優先するべきは事故の回避であり、そのために両者ともブレーキ機能から自動化を試みているのでしょう。
一方ホンダは、2016年12月に米グーグルと、完全自動運転の開発を共同で行うと発表しました。これは2020年頃に、高速道路での完全自動運転実用化を目指すものです。さすがに首都高では難しいでしょうが、比較的まっすぐな道の多い高速道路の一部では、無理なく実用化できるような気がします。そうすると、特に長距離トラックなどの深夜運行は、自動化される可能性が高いと思います。深夜で比較的道路が空いているのと、運転手の負担軽減にも効果的だからです。今は多くの輸送会社が存在していますが、自動運転車の導入をめぐっては資本力がものを言いますから、合従連衡が進むかもしれませんね。
では、こうした技術の進展により、私たちの生活はどのように代わりうるのか、そしてどのようなビジネスチャンスが生まれてくるのか、を次回考えてみたいと思います。
それではまた。
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