米Facebookが、初めてブロックチェーン企業を買収しました。
元記事はこちら。
買収した企業は「Chainspace 」。この会社が何をやっていることは次のように説明されています。
Chainspace was building a decentralized “smart contracts” system that could facilitate payments and other services through blockchain technology.
cheddar(https://cheddar.com/videos/facebook-blockchain-acquisition-chainspace)
つまり、分散型スマートコントラクトのシステム開発を行っており、そのシステムにより支払いとサービスをブロックチェーン上に載せるというものです。
Facebookは、仮想通貨の広告規制の影響もあってか、ブロックチェーンとは距離感があったのですが、この度の買収でついにその技術を得ることになります。
スマートコントラクトというのは、簡単に言うとブロックチェーン上で契約をプログラム化して管理する仕組みです。ブロックチェーンは、過去の履歴や操作などをすべて持つことが出来、かつそれが改ざんされにくいという特性を持っているため、契約関係をブロックチェーン化するのは非常に大きなメリットがありますね。
しかも取引プロセスを自動化できますし、間に余計な仲介者も入る余地がないので、契約に伴うコストが大幅に削減されます。
分散型というのは、中央管理者がいないということです。ブロックチェーン自体がよく分散型台帳と訳されることも多いですね。
facebookの狙いは?
今回の買収を通して、facebookは何を狙っているのでしょうか。まだこの件については口を開いていないようです。
しかしfacebookは2018年5月にブロックチェーン事業部を発足させており、人材も強化してきています。
また、2018年12月にブルームバーグが報じたところによると、WhatsApp(facebook内のメッセージングアプリ)上で送金を可能とするために自社のステーブルコインを開発しようとしている、とのことです。
今既に圧倒的なユーザー数を維持するfacebook。しかし昨今では若者を中心として、facebook離れがよく言われています。尤もそれもあってのInstagram買収だったのでしょう。
facebookとInstagramを合わせたユーザー数は相当なものです。この巨人が一大経済圏を築くのも近いかもしれません。
ライター情報

最新の投稿
コラム2020.03.09コロナウィルスの影響で注目されるテレワーク
コラム2019.11.25起業したら税理士との契約は必須?
コラム2019.05.27Googleが旅行分野に参入!
StartUpサービス紹介2019.05.22【Anycrew】友達からはじまる仕事・副業