仮想通貨&ブロックチェーン元年になるか
最近いろいろなメディアでよく目にすることが多くなったビットコイン、ブロックチェーン、仮想通貨などの用語。これらは全く新しい概念、仕組み、技術ですので、私たち一般人にとっては難しく感じる言葉だと思います。
なんとなくわかった気になっても、実は全然勘違いして理解している、なんてこともこうした新しい言葉ではありえますね。
そこで今回の記事では、こうした新しい用語の解説を、出来るだけわかりやすく行っていきたいと思います。
そもそも仮想通貨って何?
実は今私たちが生きている時代は第四次産業革命といわれています。第一次は石炭による蒸気機関車がもたらし、第二次は電気エネルギーや石油がもたらし、そして第三次はコンピューターとインターネットがもたらしました。では第四次産業革命とはいったい何によってもたらされているのでしょうか?定義はいろいろありますが、キーワードを見ていくとなんとなくわかるかもしれません。それは、「ビッグデータ」、「フィンテック」、「IoT」、「ヒトゲノム」などです。最近のニュースでよく聞く言葉ばかりですね。
その「フィンテック」の中心になるのが仮想通貨です。日本語で「仮想」というとどうしても怪しく感じてしまいますが、英語ではcrypto-currencyといいます。だから日本語訳としては、「暗号通貨」といったほうが適切かもしれませんね。
ではこの仮想通貨、私たちが普通に使っている硬貨や紙幣とは何が異なるのでしょうか?それは管理の方法です。
それに対して仮想通貨は分散管理
つまり、日本円や米ドルなどの通貨は、中央銀行が発券、管理しています。その取引もそうですね。しかし仮想通貨の場合は、政府や銀行などの組織を介すことなく、利用者同士が直接やり取りをするのです。
そしてそのための仕組みが次に説明をする「ブロックチェーン」なのです。
ブロックチェーンは実は仮想通貨以外でも使えるもの?
ブロックチェーンとは、簡単に言うと取引を記録するデータベースのことです。仮想通貨コミュニティ(同じ仮想通貨を持っている人たちの集まり)の参加者全員で、取引を監視し、その中で承認し、処理をします。そのすべてを記録するのがブロックチェーンなのです。
例えばAさんからBさんに送金するとします。その時に、この取引を仮想通貨コミュニティ参加者に見てもらうのです。そして取引の承認をコミュニティ参加者の誰かが行うのです。この誰かというのがミソで、アトランダムに誰かが選ばれてその人が承認します。そしてその承認者には、報酬としてそのコミュニティで使われている仮想通貨が支払われるのです。これを「マイニング」といい、「マイニング」による収入目的でたくさんの会社が作られた時期がありました。特に中国で盛んでしたが、結局コンピューターを買ったり、電気代がかかったりするので、「マイニング」による報酬だけでは会社が回らずに、最近ではそうした会社は倒産しているようです。
「ブロック」というのは塊という意味で、「チェーン」は鎖。例えば10分の処理を一つの塊として、それが永遠に連なっていく、だからブロックチェーンと呼ばれるのです。
そうすると、このブロックチェーンという仕組みは、何も仮想通貨だけに限ったものではないことに気づくでしょう。実際にも、ウクライナはブロックチェーンを使った投票システムを作るといっていますし、あるアメリカの会社のオランダ支店は、ヨーロッパ最大の港湾都市・ロッテルダムと協力してブロックチェーンにリース契約を記録するプロトタイプを作成しようとしています。
このようにブロックチェーンは取引の履歴を安全に管理する仕組みとして、様々な形で行われるのです。
そうはいってもやはり怪しい仮想通貨。
普通に銀行で送金はネットでもできるし、何を買うにも全く不便はありません。
ではなぜ、仮想通貨は注目されているのでしょうか?
それは日本にいるとあまり感じないある事実があります。
それを次のページで見ていきましょう。
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